味噌カツ
名古屋めしの中でもランキング1・2を争う人気
伝統料理に由来する味を纏った名古屋人のソウルフード
主流はサラサラ味噌ソース

栄養爆発!みそかつパワー味噌カツは健康食
トンカツ自体ガッツリ系、元気モリモリのスタミナ食。味噌ダレでいただく事で老化防止・消化促進・ストレスや夏バテ防止などの効果をさらに高めることが分かります。(文・画像 矢場とん©)
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健康に良い「味噌カツ」
みそがガンを予防する事は最近ではよく知られるようになりました。それは、みそに含まれる不飽和脂肪酸、イソフラボン、酵母や乳酸菌等が発ガンと極めて密接な関係にある変異原性物質を抑制する働きがあるからだと考えられています。また、みそには細胞のガン化を招く放射性物質を除去する効果も認められています。
もうひとつ、みそには抗腫瘍性があり、これは大豆中に含まれるトリプシンインヒビターという成分に抗腫瘍性があるからとみられています。
また、豚肉に豊富に含まれている鉄分は、貧血の予防や血行をよくする働きがあり、豚肉の脂身はコレステロールを下げる脂肪酸がたくさん含まれています。最近では、脳卒中の抑制効果もあるとも言われております。 -
消化促進作用
みその原材料である大豆には、良質のタンパク質がたくさん含まれていますが、そのままでは消化吸収されにくいとされています。しかし、みその発酵過程で、酵素や微生物の働きで消化吸収されやすい形に分解され、さらにみその中には活性度の高い消化酵素もたくさん含まれているため、他の食品の消化吸収を助ける働きをします。
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老化防止に「味噌カツ」
老化というのは全身の組織や機能の衰えと、細胞レベルのものがありますが、血管や体細胞、脳細胞に過酸化物質が増えると老化が促進されます。みそに含まれているビタミンEやダイゼイン、サポニン、褐色色素などには、体内の酸化を防止する作用があり老化を抑制します。また豚肉に豊富に含まれるビタミンB1は新陳代謝を高め、リンは骨や歯を作り、長生きには欠かせません。
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ストレス・夏バテ防止にも
体内に摂取された炭水化物は、ブドウ糖に分解されエネルギーの貯蔵庫・肝臓へと向います。肝臓でブドウ糖はさらにビタミンB1の働きによってエネルギーとなり消費されます。
ところがビタミンB1が不足するとブドウ糖はエネルギーに変わらず、疲労物質である乳酸となり、血液を酸性にして夏バテをおこさせます。豚肉は良質のビタミンB1を含んでいますので、夏バテや疲労回復にいいと言われています。また、豚肉に多く含まれるカリウムは体の水分バランスを整えてくれますので、汗や尿で排出されやすいので毎日とるといいですよね。