味噌煮込みうどん
名古屋めしの人気ランキングで1・2を争う人気
当地独特の赤味噌が生んだ濃厚な味
鰹ダシと味噌の香り、太くコシの強い麺

味噌煮込みうどん鍋焼きうどんに非ず

鰹だしと味噌の香りが食欲をそそります。
名古屋人も日常的に食する名古屋めしの代表格「味噌煮込みうどん」。
鰹節の出汁を効かせた“味噌仕立ての濃いつゆ”、塩を用いず小麦粉と水だけで作られた“極めて太くコシの強い麺”。一人前用の小さな土鍋でうどんを生から煮込み、熱々に煮えたぎった土鍋のままに供されます。
味噌煮込みうどんは初めて食する人にとっては「生煮え」または「芯が残っている」とさえ感じる程太く固い麺。生麺から煮込んだために少し濃度のあるつゆは赤味噌の渋みとコク、香りがなど、茹麺を土鍋で煮る一般的な鍋焼きうどんや、味噌で煮込むほうとうとは全く似て非なるものであることは一度食すれば一目瞭然です。
こってり濃厚な味が大好きな名古屋人の心を掴んで離さない「味噌煮込みうどん」。名古屋を訪れたときにはぜひお試しを。
味噌煮込みうどんと言えば「山本屋」
名古屋人に「味噌煮込みうどん」のお店を聞くと、大半の方が「山本屋」と答えてくれます。
でも実は「山本屋総本家」と「山本屋本店」の2つの山本屋があるのは、名古屋人でも知らない人がいる位。お店の看板に書かれたロゴの“山本屋”の文字、卵・かまぼこ2枚・油揚げ・ネギと具も似通っているのですが、兄弟でも親戚でも暖簾分けでも無い、全く別のお店。このダブル山本屋が、名古屋では双璧、かつダントツの味噌煮込みうどんの人気店なのです。
ほんの少し前まで「山本屋を名乗る紛らわしい店と間違えぬよう」という趣旨が双方のホームページに書かれていたので、仲が良い訳ではなさそうです。
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山本屋総本家
大正14年、初代店主が山本屋という屋号で開業したのが山本屋総本家の始まり。赤味噌の存在感が強く濃度のあるつゆ、かなり太くて固い麺、卵は名古屋コーチンと「これぞ名古屋の味噌煮込みうどん!」という主張をも感じます。
打ち粉に「そば粉」を使用しているのも特徴、名古屋市内を中心に11店舗を構えます(2010年7月現在)
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山本屋本店
赤味噌の風味をしっかり残しつつもあっさりとして澄んだつゆと、普通のうどんより少し太く、硬い程度の茹で加減の麺。「洗練された味噌煮込みうどん」とでも言えばいいのでしょうか。
名古屋市内を中心に13店舗、好きな物を好きなだけいただける季節のお漬物がうどんを食べ飽きさせません。(2010年7月現在)
- もちろん「味噌煮込みうどん」は、2軒の「山本屋」専売ではありません。
名古屋のうどん店なら大抵各々こだわりの味噌煮込みうどんを頂くことができますので、是非食べ比べを。
味噌煮込みうどんの名店・人気店
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山本屋総本家
これぞ名古屋の味噌煮込み!という主張をも感じる人気の老舗
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山本屋本店
赤味噌の風味がしっかり残るもあっさり。洗練された味噌煮込み
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みそ煮込みの角丸
豊かな味を引き出す為に赤白の味噌をブレンドしたつゆと細めの麺
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まことや
創業40年以来変わらぬ伝統の味。人気はえび入味噌煮込み
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鈴屋
あっさりと味噌の風味を抑えた薄めのつゆ。実はきしめんも人気
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五城
天ぷらや餅、ワカメの入った五城煮込みなど、多彩に楽しめる
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にこみ亭
濃厚な出汁の効いた特製味噌つゆと、ごっつい手打ち麺が絶妙
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味噌煮込みのミッソ~ニ
コシのある平打ち麺にまろやかな風味のブレンド味噌つゆ
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長寿亭
京都の最上級福島鰹のだしと、自家製無漂白麺、三河産の地鶏